子供が産まれて行われる行事である、お宮参りとお食い初め。
これらの存在は知っていても、具体的なことは知らない人が多いです。
お宮参りとお食い初めを混同している人もいますし、それぞれの意味をわかっていない人もいます。
そこで今回は、お宮参りとお食い初めに関して、日にちや慣習などを解説します。
お宮参りとお食い初めとは
まず、お宮参りに関して説明します。
お宮参りの日にちは、生後1か月頃と言われています。
どのような行事かと言うと、子供が産まれて初めて産まれた土地の守り神様に参拝するものです。
初宮参りや初宮詣と言われることもあり、子供を無事に出産出来たお礼の報告と、神様に子供をお披露目して健やかな成長をお願いする為の儀式です。
次に、お食い初めの説明をします。
日にちは離乳食が食べられるようになる100日頃に行われ、子供が食事に困らないように祈って行われる儀式です。
お宮参りもお食い初めも主役は子供です。
日にちは上記のように説明しましたが、親子の体調に支障がなければ、お宮参りのあとにお食い初めをしても問題はありません。
要するに、親子の健康を第一に考えると良いのです。
お食い初めを更に詳しく知ろう
お宮参りに比べて、お食い初めはまだ広く知られていません。
それゆえに、ここではお食い初めを更に深く解説します。
伝統的なお食い初めの形式は、いわゆる一汁三菜の祝い膳です。
現代のお食い初めは、親族の中で長寿の人が行う風習があります。
これは、その人の長寿にあやかる意味があり、男の子なら祖父、女の子なら祖母が行うのが一般的です。
具体的にどうするかと言うと、子供の口に料理を運んで食べる真似をします。
お食い初めの食べる順番は、ご飯、汁、ご飯、魚、ご飯、汁で、これを3回繰り返します。
料理の内容は、尾頭付きの魚、赤飯、焚き物、香の物、紅白の餅、吸い物などです。
外食か自宅での食事かは家庭によって違います。
また、歯固め石と言う物もあります。
地元の神社の境内からお借りして、儀式が終われば境内に納めます。
歯固めの儀は、小石のように硬い物でも食べられるくらい、丈夫な歯に育つことを願って行われます。
用意する小石は3個の地域が多いですが、この理由ははっきりしていません。
そして、用意した小石を子供に噛ませますが、それが難しいときは口に触れさせてお祈りするだけでも構いません。
このように、産後の行事には様々な決まりや風習がありますが、出来る限りそれらに倣うようにしましょう。