お宮参りは生後30日ごろ、お食い初めは生後100日目にするもので、本来の趣旨からは順番が存在します。
どちらの行事も、赤ちゃんが主役のものであり、生後ひと月くらいの体調や気象条件などによっては、お宮参りができない場合もあり、時期をずらす場合には、お食い初めと同時に行うこともありえます。
本来の行事の意味からすれば、別々に行われるものですが、主役である赤ちゃんのお祝いとして、大人の事情も考慮して、同じ日にする場合にも、赤ちゃんの状態に配慮したスケジュールで執り行います。
お宮参りもお食い初めも、赤ちゃんの誕生を祝い、健全な成長を願ったお祝いであることを念頭にしたスケジュールとしきたりの尊重をすることが必要です。
お宮参りとお食い初めを同じ日にしても?
お宮参りとお食い初めを同じ日にしても、それぞれで意味が違いますので、お宮参りの後にお食い初めをすることに問題はありません。
ただ、それぞれの行事についての本来の趣旨を理解して、親戚や親族の了解を得ておくことで、無用な揉め事を避けることにつながります。
本来の順番では、土地の氏神様への赤ちゃんの初めての参拝がお宮参りにあたり、生後31日目や32日目という日にちに行い、お食い初めは、生後100日目に離乳食の始めとなる時期も重なり、人生で食べ物に困らないことを祈願して、赤ちゃんに食べる真似をさせるものです。
これらの趣旨を考慮した上で、同じ日に実施する際には、お宮参りの後に、親族や親戚の食事会でのお食い初めを行うことで、問題はありません。
お宮参りとお食い初めを同じ日にする際の注意は?
お宮参りとお食い初めを同じ日にする際の注意は、当日のスケジュールです。
主役の赤ちゃんの体調やお母さんの状況を考えると、午前中にお宮参りをすませ、そのあとに、食事会と同時にお食い初めをすることが、もっとも合理的です。
お宮参りの際の神社の参拝や祈祷については、事前に予約できる神社の方が稀で、混み合う時期には、赤ちゃんの状態を見て、祈祷の有無は判断することをおすすめします。
ただ、お宮参りの日にちが決まったら、予約の可能不可能にかかわらず、神社の状況等の確認の連絡を入れて、事前の確認をしておくべきです。
お宮参りの後のお食い初めについても、食事会を日本料理店などで行う際には、事前の確認と予約をしておきます。
自宅で行う際には、宅配サービスの料理や出前の手配をして、お母さんの負担を軽くしてあげることが大切です。
お宮参りとお食い初めは、赤ちゃんが主役であることを忘れずに!
お宮参りとお食い初めは、赤ちゃんが主役の日本古来の伝統的な行事です。
お宮参りは、赤ちゃんの初めての土地の氏神様への参拝の行事であり、お食い初めは、人生において食べ物に苦労しないようにという願いを込めた行事です。
それぞれの行事は、生後ひと月頃と生後100日目に行う習慣がありますが、赤ちゃんの体調や気象状況などで、同じ日に行っても問題ありません。
同じ日に二つの行事を行う際には、午前中にお宮参りを済ませ、その後、食事会を兼ねたお食い初めをするといったスケジュールが、おすすめです。
いずれにせよ、主役の赤ちゃんの体調やご機嫌を伺いながら、臨機応変な対応が重要です。