子供が産まれて、約1か月後に行われるお宮参り。
そこには数々の慣習や決まり事があり、小物を用いる場合もあります。
しかし、その詳しい内容を知っている人は、どちらかと言えば少数派です。
また、小物が必要かどうか、どのような意味があるのかも、あまり知られていません。
そこで今回は、お宮参りがどのような行事で、小物にどのような意味があるのかを解説します。
お宮参りとは
お宮参りは、子供が産まれたことをその土地の産土神様に報告し、健やかな成長を祈願する行事です。
行われる時期は、上記でも述べたように生後1か月頃です。
これは地域によって多少の違いがあるので、実際にお宮参りをするときは事前に確認しましょう。
正式なお宮参りを行うのなら、子供に白羽二重やセレモニードレスなどの内着を着せて、祝い着で包みます。
決まり事や慣習は地域によって違い、お宮参りに関する考え方も人や家庭によって違います。
子供を敢えて泣かせて、神様に気付いてもらい易くしたり、いろいろな小物を祝い着に付けることもあります。
両家の両親を招待するかしないかなど、揉め事の種になる可能性もあるので、しっかりと話し合うことが必要だと言えます。
とは言え、本来は子供の誕生を喜ぶお祝い事なので、あまり堅苦しく考える必要はないです。
何より大切なのは、子供の成長を祈る気持ちだと言うことを忘れないで下さい。
お宮参りに小物は必要?
お宮参りに関する大まかな説明は前述の通りですが、身に付ける小物にどのような意味があるのか説明します。
お宮参りで身に付ける小物も地域によって違いますが、ある程度は決まっています。
犬張り子やでんでん太鼓、扇子、お守り袋に紐銭などです。
以上のような小物は、お宮参りの祝い着と一緒に買ったり、レンタルすることがあります。
それでは、何故小物を身に付けるのでしょうか。
犬張り子は、子犬のように病気をせず、元気に育って欲しいと言う願いが込められます。
でんでん太鼓は、その音で子供を喜ばせる目的と、悪霊を祓う縁起物です。
また、丸い太鼓を用いることで、角がない柔らかな性格の子供になって欲しいと言う願いも込められます。
扇子は、末広がりの人生になることを願います。
子供の名前や生年月日を書き、熨斗袋に入れて麻の紐を添えて付けるのが一般的です。
お守り袋は、神社でもらったお守りを入れる為の袋で、男の子は房の色が白、女の子は赤い物を用います。
紐銭は、主に関西地方で用いられます。
お金に困らない人生を送れるように、と言う願いを込められます。
以上のことを踏まえて、良い思い出になるお宮参りにして下さい。